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金理有個展

HYPOTHALAMANIAC

会期 :
2013年8月20日(水) - 9月8日(月) 10:00 ‒ 20:00
会場 :
日本橋タカシマヤ 美術画廊 X

・タカシマヤ挨拶文より抜粋
金理有は2006年に大阪芸術大学大学院芸術制作研究科修士課程を修了後、数々の個展やグループ展で作品を発表、2011年横浜トリエンナーレへの出品、 近年の若手陶芸家を中心に大きなムーブメントにもなった「現代茶会」をテーマにした展覧会や作陶の先駆的な役割を果たすなど、陶芸界のニューウェーブとし て多方面から注目を集めている気鋭の若手作家です。
金は学生時代に同時代のストリートカルチャーなどの影響を受ける一方、美術や陶芸を学ぶ中で青銅器や縄文土器など古代の器や祭器の存在に強く惹かれま した。そこに人間の身体性とともに、器の内的空間における自我の内包という神秘性を見出し、陶表現における表現の可能性を感じ、美術との関わりを模索して きました。人体的様相のオブジェや器など、プリミティブな強さと近未来的なイメージを放つ作品群は、ジャンルを越えた同一のものとして表現され、現代性を 映し出すとともに、いつの時代にも変わることのない強烈な存在感で私たちの感性を刺激します。
今展では近年精力的に取り組んでいるマスクの作品や、大作のオブジェなどを中心に発表いたします。

・作家コメント
私たちは何故創造行為を行うのでしょうか。
作品としての物体のみならず、他者や社会に働きかけ、
その考えや構造を変えること、あるいは自ら進んで変化することも、個人的には広義の創造行為と考えています。
その行為が「美術」と認定されるか否かは、学術的文脈との接続や評価者・購入者の存在において社会的に為されます。
しかし、創造行為自体への渇望は本能的なものとして私たちに内在している気がします。
動植物や細菌、無機物や自然現象そのものにも、外部への働きかけやその反作用としての応答可能性が満ち満ちているからです。
それは本能的であるが故に、理性による制御がなければ贈与(交易)にも暴力(抗争)にもなり得る性質を持っています。
作家と呼ばれる者の多くは、理性的にそれを交易価値へと誘導し、あるいは意識的にその暴力性を解放します。
その働きかけが他者からの応答や交感を生み出し得た時、その行為は「作品」性を持つのではないのでしょうか。

本展のタイトル「Hypothalamaniac」はHypothalamus(視床下部)とManiac(熱狂者)をかけあわせた造語です。
Hypothalamusは交感神経・副交感神経の総合的な調節や、摂食行動、性行動、睡眠行動などの本能行動を司る脳の部位です。
Maniacは熱狂家や狂人という意味で、渇望や執着を表します。
「私は何故つくるのか」という問いへの原点回帰の機会として、この個展に向かいたいという気持ちで付けたものです。
ご高覧頂ければ幸いです。

<お問い合わせ>
日本橋タカシマヤ 6階 美術画廊
TEL : 03-3246-4310

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